しんわの任意整理・債務整理の請求
しんわは福岡市を拠点とする中堅消費者金融です。
一時期は「あんしんはしんわ」というTVCMを大量に放送して、市外にも多くの有人店舗を有しており、北部九州では認知度や利用者が多かった業者です。
福岡銀行との関係が深かったのですが、2007年に290億円の赤字を計上し、業績悪化のためいったん新規貸し付けを停止。
その後、2012年から新規貸付を再開とホームページ上ではうたっておりますが、店舗は本店の1か所を除きすべて閉鎖して、本社ビルも移転し経営再建を行っています。
そのため、近年では過払い金返還請求への対応が悪化しており、満足できる返還をしてこない業者の一つです。
なお、しんわは旧社名の「信和クレジット」に由来しており、長崎県佐世保市に本店を構える地方銀行の「信和銀行」とは 無関係です。
しんわの過払い金の確認
かつて、しんわなどの消費者金融やクレジットカード会社、信販会社からお金を借りていた場合、過払い金が発生しているかもしれないといった認識をお持ちください。
しんわから何年も前にお金を借りていて、すでに完済した、という人であっても、一度も過払い請求をしたことがない人であれば、この機会に一度調べてみる価値はあるかと思います。
しんわとの和解・訴訟
しんわは任意交渉(裁判をせずに話し合いによる解決)での過払い金の満額近い回収は現状不可能で、早期の和解の場合には、和解基準は5割程度と大幅な減額での返還提案がされています。
一方で、訴訟による解決(返還請求訴訟手続き)をすると、過払い金の返還までに時間がかかり、さらに最近ではしんわ側から控訴(判決後に上級審まで争うこと)されるなど、さらに長期化する傾向があります。
そのため、しんわへ過払い金が発生している可能性のある方はお早めにご相談ください。
当事務所では、
①「時間がある程度かかっても良いので、なるべく多くのお金を回収したい」といった方のために、満額返済を目指し裁判により解決をする
②「できるだけ早くお金を回収したい」といった方のために、リスクも考え任意交渉により早期解決をする
上記2点より、お客様のご要望をお伺いした上で、最適なご提案をさせていただきます。
しんわの解決事例
しんわからの請求に対し、消滅時効の主張(時効援用)をすることで返済を免れた事例
(Lさん 40代 男性 会社員)
最近、「かなり以前に取引のあったしんわから返済を督促する文書が突然届いたがどうしたらいいでしょうか」といったご相談が増えています。Lさんもそのようなご相談でした。Lさんはかなり以前、事情があってしんわを含む消費者金融から借金をしましたが、当時は返済ができずそのままになっていました。
金融業者に対する借金については、最後の取引から5年が過ぎると消滅時効が成立し、借金の返済をする必要がなくなる可能性があります。借金の返済を免れるためには、金融業者に対し、消滅時効が成立したので借金の返済をする意思はありませんといった内容の文書を送る必要があります。このことを「時効の援用」といいます。時効の援用をして借金を免れるかそれとも借金を返済するかは、それぞれの考え次第ということになります。
Lさんからの依頼を受け、本当に時効が成立しているかどうかを確認するため、しんわに対し受任通知を送りました。それに対し、しんわから送られてきた取引履歴では10年ほど前の取引を最後にそれ以降取引はありませんでした。また、時効の成立を妨げるような事情も特に見られませんでした。
Lさんの希望により、時効を援用することになりました。そこで、しんわに対し時効援用の内容証明郵便を発送し、後日直接しんわに確認したところ、しんわも時効の成立を認め、その内容での事務処理が完了しているとの回答を得ました。以上で債務整理は完了となりました。